膝の痛みがありながら、「手術は怖い。できるだけやりたくない！」と考えているいる患者さんはよくお聞きします。しかし、痛みを我慢して放っておくと症状は進行してしまいます
主な症状は座っている姿勢から立つ時や歩行の動き出しに痛み、階段昇降時（特に下り）の痛み、膝関節の腫れ（水が溜まる）です。また、ひざの曲げ伸ばしがやり難くなり、正座ができなくなります。
はじめは、運動や仕事で膝に負担がかかった際に、膝に痛みを感じ、そこが腫れたり、硬く盛り上がったりして、押すと痛みを感じます。
病院に行ってレントゲンを撮ると軟骨がすり減っているとか、関節の間が狭くなっていると説明され、変形性膝関節症と言われます。
逆に膝がずっと痛いのに、レントゲンを撮っても「それほど悪くない」と言われた。でもすごく痛い。そんな方はいませんか？
現在すでにレントゲン写真で骨の変形が確認されている人であっても筋肉の状態を調整すれば痛みは改善されます。骨や軟骨がかなり変形している人でも痛みは全くないという人はたくさんいるのです。反対に、骨や軟骨の変形がほとんどない人でも痛みが強い方もたくさんおられます。
では固まっている筋肉を緩めるだけでいいのか？痛みがある筋肉を緩めても、それは一時的な対症療法で、根本的に弱くなっている筋肉の出力を上げないとバランスは悪いまで、またその筋肉は硬くなり、痛みが元に戻る可能性は高くなります。
出力が弱くなっている筋肉を使える様にし、運動を正しく行うことで根本的に痛みが改善されていきます。
今は新型コロナウイルスの影響で、なかなか運動がしにくい状況ですが、自宅でもできる範囲で、運動をする事は大事だと思います。