先日80代の男性で、5か月前に脊柱管狭窄症の手術を受けたが、まだ腰~臀部~左足にかけてしびれと痛みが残っているという患者様が来られました。
この様に腰の痛みは楽になったが、しびれや足のだるさなどは残ってしまうことがよくあります。
また、手術を受けていったんは症状がよくなっても、その後、再発する場合もよくあります。手術を行えば術後4~5年は7~8割の人が良好でも、その後に再発される方もおられます。
これは日本整形外科学会診療ガイドライン委員会、腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン策定委員会から、 『腰部脊柱管狭窄症診療ガイドライン』でも報告されています。
この患者様に行った治療は、腰ではなくふくらはぎと股関節の調整でした。
施術後、腰~臀部~左足にかけてしびれと痛みが軽減され、喜んでおられました。
この様に必ずしも、脊柱管狭窄症であっても腰を以外にも痛みの原因があることがよくあります。
その為手術をしても思うように改善されない事もよくあるのだと思います。
こうしたことから、手術を受けるかどうかの判断は慎重に行うべきだと思います。